藤岡酒造(ふじおかしゅぞう)|“蒼空”に込めた再起と挑戦|創業1902年・京都府京都市伏見区
蔵の魅力と歴史
「蒼空(そうくう)」の名で親しまれる藤岡酒造(ふじおかしゅぞう)は、明治35年(1902年)に創業し、一時は廃業に追い込まれたものの、2002年に現蔵元・藤岡正章氏が家業を復活させた再興の蔵です。
復活蔵としての歩みと「シンプルで丁寧な酒造り」にこだわり、家族的な小規模体制で一貫した手造りを貫いています。透明感のある優しい味わいと、美しいラベルデザインで、若年層や女性ファンからも人気を集めています。
こだわりの酒造り
- 原料米:山田錦・五百万石・祝(京都産)など
- 水:伏見の地下水(中硬水)
- 製法:小仕込み/手づくり麹/低温発酵/瓶火入れ・瓶貯蔵
- 特徴:優しい旨味と清らかな酸の共存/“蒼空”らしい透明感
プレミアム日本酒(3選)
1. 蒼空 純米大吟醸 山田錦
- 香り:白桃やマスカットのような優しい果実香
- 味わい:柔らかで透明感のある旨味
- 余韻:ふんわりと消えていく清涼な後口
- 受賞歴:
・Kura Master プラチナ賞(2023年)
・IWC 銀賞(2022年) - ペアリング:
・鯛の昆布締め
・白味噌仕立ての西京焼き
2. 蒼空 純米酒 美山錦
- 香り:青リンゴや若草の爽やかさ
- 味わい:軽快でやさしい甘味、毎日飲めるタイプ
- 余韻:すっきりと切れる
- 受賞歴:
・全国燗酒コンテスト 金賞(2021年) - ペアリング:
・京風だし巻き卵
・冷やしトマトとおぼろ豆腐
3. 蒼空 にごり酒(冬季限定)
- 香り:乳酸系のやわらかな香り
- 味わい:まろやかで甘酸っぱい口当たり
- 余韻:舌に優しく広がる乳酸の余韻
- ペアリング:
・白和えと菜の花の胡麻和え
・豆乳鍋
レギュラー酒(簡易テイスティング)
銘柄名 | 特徴 | 味わい | 飲み方 | ペアリング |
---|---|---|---|---|
蒼空 純米吟醸 祝 | 京都産米使用 | 米の旨みと繊細な酸味 | 冷酒〜常温 | 京野菜の炊き合わせ、鱧落とし |
蒼空 夏の純米 | 夏季限定・爽快系 | 軽やかでキレがある | 冷酒 | 冷しゃぶ、枝豆 |
蒼空 秋あがり | 熟成感のある秋限定酒 | やや膨らみある旨味 | 常温〜ぬる燗 | 秋刀魚の塩焼き、里芋の煮物 |
主な受賞歴
- 2023年:Kura Master プラチナ賞(山田錦 純米大吟醸)
- 2022年:IWC 銀賞(同)
- 2021年:全国燗酒コンテスト 金賞(美山錦 純米酒)
アクセス情報
- 住所:〒612-8057 京都府京都市伏見区中之町486-1
- 電話:075-611-4666
- 最寄駅:京阪本線「伏見桃山駅」または近鉄「桃山御陵前駅」より徒歩約7分
- 蔵見学:原則不可(店頭販売と立ち飲みあり)
この酒が飲める店・体験できる場所
- 酒蔵Bar 藤岡:直営の立ち飲みスペース。できたての“蒼空”が楽しめる
- 伏見酒蔵小路:他の伏見の地酒と共に飲み比べ可能
イベント情報
- 2025年3月:春の新酒フェア@酒蔵Bar
- 2025年秋:京都日本酒祭りに出展予定